2016年 Shikaneder感想

お久しぶりです。

 

感想が溜まってしまったので2回観劇したShikanederを同時に紹介したいと思います。

 

9月28日、Shikanederプレビュー公演見てまいりました。

ツイートでプレミアという表現をしてしまっていますが正確にはプレビューです、失礼しました。

 

いやもうですね、素晴らしかったですよ。

 

かの有名なモーツァルトのオペラ、魔笛の裏で起きていたシカネーダー夫妻の愛の物語。

それをStephen Schwartzの楽曲、そしてMichael Kunze氏によるドイツ語歌詞にのせて歌い上げる作品です。

 

以下ストーリーネタバレするのでOKな方のみどうぞ!

ストーリーは1幕も2幕も通して痴話げんか。

大きな盛り上がりというのはなく、どちらかというとストレートプレイのような印象を受けます。

なのでエリザベートモーツァルト!の様にドラマチックな作品が好きな方は合わないかもしれないです。

恋愛物のストーリーをまったり楽しめる方にはおススメ!

 

 

Markの演じるEmanuelがとても女たらしで、奥さんであるEleonore(Milica)が常にヤキモキしているのですが、

いやあもうですね、Markがあまりにカッコよくてなんでも許されてしまうような所があります。

役者である二人の話である為、EmanuelとEleonoreがロミオとジュリエットのシーンをやってくれたり、他にも様々な有名作品を演じてくれる描写があるので、色々なMarkが見られてMarkファンは堪らないと思います。

 

上に載せた動画がこんかいの作品のメイン楽曲なのですが、MarkとMilicaの声とビジュアルの相性がとても良く、それを楽しむ作品になっている様に個人的には感じていました。Milicaの品のある顔立ち、美人なのに嫌味ではなく柔らかさと女性的な包容力を兼ね備えた立ち居振る舞いが個人的にとても好きで、男だったらこういう人を奥さんに貰いたいなあと思ってしまう程聡明で美しいEleonoreを演じられていました。

そんなEleonoreを好きになる若い青年Johann Friedelを演じていたのはFlorian Petersという若い役者さんだったのですが、彼の演技も素晴らしい。不器用で臆病で、それでも誠実でEleonoreを想う姿や、病弱で顔色が悪い様な所も、かなり役にハマっていてとても良かったです。Markの筋肉隆々色気マシマシで金髪Emanuelと対照的で、華奢で筋肉も少なく身体も小さくブルネットの色白。その対比が更に良かった。

 

楽曲や歌詞もさすがのお二人ですのでとても良かったです。耳に残る曲が多い。ただやはり全体的に似たり寄ったりというか、盛り上がりはありませんので、相性はあると思います。私は好きです。

出待ちもちゃっかりして、私の人生で3度目のMarkの出待ちをしました。一緒に写真を撮って頂きました。

実はその前の2回、ずっと英語でお話させて頂いていたのですが、今回初めてドイツ語でお話しすることが出来ました。

Markの出待ちをドイツ語でしたいという想いでドイツ語を勉強し始めた経緯があったので、この日の夜は嬉しくて嬉しくて興奮して眠れませんでした。

 

2回目はMusicalfestの時に40%オフのクーポンがあったので2列目の端を購入し、12月7日に行ってまいりました。

しかし残念なことに、事前に調べなかったせいで主演2人がアンダー。

どうなるか心配でしたが、意外と良くて驚きました!

というのもSchikaneder、MarkとMilicaのブロンドで美麗なビジュアルと声の相性があまりにフィットしすぎているのです。他のキャストで今後やっていくことが出来るのか心配になる程。

しかしそれも杞憂でした。今回EmanuerlをやっていたRicardo Frenzel Baudischという方、ブルネットで細身でMarkとはかなり印象が違うのですが、目力が強くて表情豊か、さらにはMarkより体躯が小さい分身体全体を使ったリアクションをするため、かなりコミカルになるのです。Markだとカッコよすぎて面白いというより可愛くなっていた部分が、面白い!確かにEmanuelの繰り返される浮気、コメディ的要素が強いですもんね。Markが美しすぎるのも問題だなと思ってしまいました。

そしてEleonore役のFranziska Schusterさん。彼女もMilicaと違った印象でまた良かったです。Milicaは輪郭が丸くて可愛らしい柔らかい印象なのですが、Franziskaさんは小顔で綺麗で少しキツめな顔。その為かなりキリキリとしたEleonoreで、声もMilicaの丸みのある声よりもハイが強い声でしたので、キレがイイ。2人の喧嘩のシーンの迫力などが素晴らしくて、楽曲じゃないセリフだけの喧嘩シーンで拍手喝さいが起こるほど!

やはりミュージカルはこうして演じる人が違うと同じ作品も違った楽しみが出来るのが醍醐味だよなあと思いました。

 

以上2回見た感想です。

そういえば1度目のプレビューの時と2回目の本公演(アンダーですが)、結婚式のシーンでのセリフ回しが変わっていた気がするのですが、誰かわかる方いらっしゃいませんか…?